40代男性（不眠症）

お悩みの症状

長年不眠症に悩んでいらっしゃいました。特に最近は、仕事のストレスや日々の忙しさから、夜中に何度も目が覚めてしまう、寝つきが悪い、朝早く目が覚めてしまうといった症状が続き、日中の倦怠感や集中力の低下に悩まされ、来院されました。

めまいの原因

不眠症は、日々の生活習慣や体の状態が複雑に絡み合っていると考えられました。詳しくお話を伺い、体の状態をチェックした結果、以下の点が主な原因として挙げられました。

生活リズムの乱れと仕事のストレス: 仕事で帰宅が遅くなることも多く、就寝時間や起床時間が不規則になりがちでした。また、仕事のプレッシャーや多忙さから、常に緊張状態が続き、心身ともにリラックスする時間が不足していました。

背中のこり: 肩甲骨周りから背中にかけての筋肉が非常に硬い状態でした。長時間のデスクワークや不適切な姿勢、運動不足が原因と考えられます。背中のこりが強いと、自律神経のバランス（交感神経が優位な状態）が崩れ、体がリラックスできずに寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがありました。

全身の循環不良: 手足の冷えを訴えることも多く、全身の血行が滞りがちでした。特に、デスクワークや運動不足により、体の末端まで血液が十分に届いていない状態が見られました。全身の循環が悪いと、体温調節がうまくいかず、寝る前に体温がスムーズに下がりにくくなり、不眠の一因となっていました。

これらの要因が複合的に作用することで、不眠症は慢性化し、日中の体調にも影響を与えていました。

治療方法

不眠症と体の不調を改善するため、以下の治療と指導を行いました。

背中のこりの緩和と姿勢調整: 硬くなった背中や肩甲骨周りの筋肉を丁寧に緩める施術を行いました。これにより、背骨の動きが改善され、自律神経のバランスが整いやすくなりました。

全身の循環促進（MCC加圧）: MCC（Multi Cuff Care）加圧という施術を取り入れ、全身の血行を促進しました。これにより、体の末端まで血液がスムーズに流れるようになり、冷えの改善や脳への血流増加にもつながり、睡眠の質の向上が期待できました。

生活リズムの改善指導: 規則正しい生活リズムを取り戻すため、毎日の起床時間と就寝時間をなるべく一定に保つこと、日中に適度な運動を取り入れること、寝る前のカフェイン摂取やスマートフォンの使用を控えることなど、具体的なアドバイスを行いました。

リラックス習慣の提案: 仕事のストレスを軽減し、寝る前に体をリラックスさせるための簡単なストレッチや、温かいお風呂にゆっくり浸かること、アロマテラピーなど、無理なく続けられるリラックス習慣を提案しました。

予後

月2回のペースで治療を継続され、2回目の治療後には、寝つきが以前より良くなり、夜中に目が覚める回数も減ったことを実感されました。特にMCC加圧の後は、体がポカポカして、リラックスできる感覚があったとのことです。

1ヶ月後には、朝までぐっすり眠れる日が増え、日中の倦怠感も大幅に軽減されました。背中のこりもほとんど気にならなくなり、全身の循環が改善されたことで、手足の冷えも改善されました。現在も月に1回のペースでメンテナンスのために来院されており、質の良い睡眠を維持し、仕事もプライベートも充実した毎日を送られています。

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